スポット業務だけじゃ食えない？その常識、もう古いです。

2025年になっても、士業界隈の空気はあまり変わっていないように感じます。行政書士や司法書士などの「スポット業務」中心の仕事は、“食べていけない”という印象が未だに根強く残っています。

でも、それって本当でしょうか？
実際、LEGALBACKSでは15年以上前から「行政書士でも顧問契約は取れる」という前提で動いてきました。私たちはそれを何度も現場で証明してきましたし、今も変わらず実践されています。

スポット業務には可能性が詰まっています。
例えば「契約書作成をお願いしたい」といった依頼。この1件で終わらせてしまうのは、あまりにももったいない。

このときにやるべきことは、しっかりヒアリングをして、依頼者の背景や事業の全体像を把握すること。そこから「こんなことにも対応できますよ」「こんな形で継続的に支援できますよ」と自然な流れで顧問契約の提案をしていきます。

要は、スポット業務のついでに顧問契約を“もう1つの選択肢”として提示するというシンプルな方法なんです。

これも昔からある話ですが、「契約書1枚＝〇円」みたいな値付けをしている限り、士業の報酬はなかなか上がりません。
例えば、1ページの契約書に1万円の価値があるかと言われたら、依頼者はピンと来ないかもしれない。

でも、「この契約書について1年間、何度でも相談可能」「内容の修正・条文追加にも対応」「背景や目的に応じたアドバイス込み」となれば、“支払う価値がある”と思ってもらえる確率は一気に上がります。

つまり、単発の“紙”ではなく、長期的な“関係性”に対して価格をつけていく。この考え方が、報酬の天井を押し上げてくれます。

スポット業務はあくまできっかけ。
それをどう活かすかは、士業側の姿勢次第です。ヒアリング力、提案力、継続的な価値の提示——これらがあれば、行政書士だろうと司法書士だろうと、顧問契約は確実に取れます。

単発業務＝終わり、と思考停止せず、“次につなげる提案”を日常的に行うこと。
それができるようになると、「スポットでは食えない」なんて言葉は、もう過去のものになります。

LEGALBACKSでやってきたこのノウハウは、目新しいものではありません。
でも、「行政書士は顧問が取れない」と言われる今こそ、もう一度取り上げる価値があると感じています。

今の時代、書類は紙から電子へ、申請はオンラインへと変わっています。でも、“関係性のつくり方”や“価値の提示の仕方”は、今も本質的には変わっていません。

このノウハウが、今の若手士業の方たちにとって、新しい選択肢のヒントになれば嬉しいです。