「パーソナリティ×実績」で信頼を築く方法

パーソナリティ要素――出身地や学歴、趣味などの個人的な特徴は、相手との共通点を生むために重要です。同じ出身地の「同郷のよしみ」で話が盛り上がり、信頼関係を築くきっかけになることもあります。しかし、それだけでは仕事につながるとは限りません。

仕事を得るためには、これらのパーソナリティに加えて、実績という「裏付け」が必要です。共通点だけでは足りず、「この人に任せたら安心だ」と思わせる実績が信頼を補強します。

では、実績をどう示すのか？ここで重要なのが「数値化」です。数値化は、自分の実績を具体的で分かりやすい形にするための手段です。たとえば、次のような指標が挙げられます。

• 相談件数：クライアントからの相談を何件受けたか。
• セミナー開催数：何回セミナーを行ったか。
• 執筆記事数：ブログやSNSで専門分野に関する記事を何本書いたか。
• 業務受託件数：過去にどれだけの案件をこなしたか。

たとえ数値が少なくても、小さな実績を積み重ねることで信頼が形作られていきます。重要なのは、数値を「正直に」示し、誇張しないことです。

数値化された実績は、日々の努力の積み重ねで作られます。たとえば、毎日ブログを1記事書けば1年で365記事になります。セミナーを月1回開催すれば、10年で120回になります。このように、「数えられる形」で記録を積み重ねることが大切です。

一方で、何も蓄積していないと、10年経っても数字として証明できる実績がゼロに近い状態になってしまいます。時間をどう使い、どのような形で記録を残すか――これがキャリアを築く上での大きなポイントになります。

結局のところ、信頼を築くためには「人となり」と「実績」の両輪が必要です。パーソナリティによる親近感と、数値化された実績による説得力。この2つがうまく組み合わさることで、「この人に任せたい」と思ってもらえる人間像が完成します。

日々の活動を数値化し、記録として蓄積していくことで、時間が経つほどに実績の説得力が増していきます。最初は小さな数字でも構いません。それが積み重なることで、10年後、20年後には誰にも否定できない信頼の基盤となるでしょう。

パーソナリティの個性と、実績の裏付け――この2つを意識的に磨いていくことが、成功への鍵だといえます。