「自分の棚卸し」で広がるチャンスの可能性

自分自身の棚卸し――これをしっかり行うことは、自分の強みや特徴を知るだけでなく、人とのつながりを深める大きなきっかけになります。

例えば、名刺交換の際に「出身地」や「学歴」、さらに「スポーツ歴」や「趣味」といった個人的な情報を載せておくと、相手との共通点が生まれ、会話が弾みやすくなります。名刺に載せる内容なんて誰も気にしないのでは？と思うかもしれませんが、それが意外な形で相手に響くこともあります。

棚卸しをする際、「これを載せても反応する人はいないんじゃないか」と考えてしまうことがあります。でも、それは間違いです。大切なのは、「反応しないかもしれない」とネガティブに考えるのではなく、「これに興味を持つ人がいるかもしれない」というポジティブな視点を持つこと。

たとえば、私は2024年からボルダリングを始めました。ボルダリングが趣味と聞いて、「そんな人口少ないだろう」と思うかもしれませんが、実際にスポーツ好きな人や、同じ趣味を持つ人が反応してくれる可能性は十分あります。どこで誰が興味を持つかわからないのです。

「自分を評価する」というのは、とても難しい作業です。なぜなら、自分では価値がないと思っていることが、他人にとってはとても面白く、魅力的に映ることが多いからです。

この時、第三者の視点が役立ちます。例えば、コンサルティングや面談を通じて、「それはもっとアピールした方がいいですよ」とアドバイスをもらうことで、自分が見落としていた価値に気づけることがあります。意外な部分が強みとして注目されることもあるのです。

人は自分を過小評価しがちです。「こんなことを書いても意味がない」「これは他人には価値がない」と思ってしまうことがよくあります。でも、それは自分の視点に過ぎません。意外なところで、意外な人が強く反応してくれることがある――このことを棚卸しの際にぜひ意識してみてください。

棚卸しは、単なる自己分析ではなく、自分の持つ価値や可能性を見つけ出し、それを「見せる」ための作業です。自分の評価に自信が持てない場合は、第三者のアドバイスを受けたり、まずは小さくてもいいから発信してみることが重要です。

何気ない趣味や経験が、新たな人間関係を生むきっかけになるかもしれません。自分を過小評価せず、あなたの価値を信じてみてください。それが、思いもよらないチャンスを引き寄せる力になります。