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「決意を示す勇気」の大切さを23歳で学んだ話
ある日、ふと10年ほど前にまとめた「資格起業家養成講座」のテキストを見返していました。12ページ目に載っていたのは、23歳の頃の私の写真。当時の自分の顔を見て、少し驚きました。若さが溢れている一方で、まだ経験も浅く、自信も不安定な頃だったことを思い出します。
当時、私は楽天日記というブログ（今でいうところの個人ブログ）で、自分の顔写真と本名を公開していました。振り返れば、まだインターネット上で実名や顔を出すことが怖れられていた時代。多くの人がハンドルネームや匿名で活動していました。Facebookが広まり、実名文化が浸透する少し前のことです。
それでも私は、自分の名前と写真を公開し、決意を示すことを選びました。それが、行政書士としての活動を本気で続けていく決意表明でもあったのです。
自分をさらけ出すのは、決して簡単なことではありませんでした。「もし失敗したらどうしよう」「名前や顔を出している分、恥ずかしい思いをするかもしれない」という恐怖は常につきまとっていました。特に、開業して間もない頃の自分にとって、「ドンと自分を出す」というのは大きな挑戦でした。
しかし、私は自分を信じるためにも、周囲に自分の覚悟を示すためにも、あえてその選択をしました。それが「10年後も行政書士として生きていく」というブログのタイトルに込めた思いです。名前を出し、顔を出し、自分をさらけ出すことで、自分自身に対する言い訳をなくしたかったのです。
この決意表明は、ただの言葉以上の意味を持っていました。公の場で覚悟を示すことで、後戻りできない状況を作り出す。これは、未来の自分を縛るというより、むしろ「未来に向けて進むための支え」を作る行為でした。
23歳当時のブログには、「10年後も行政書士として生きていく」という宣言を書きました。この宣言があることで、たとえ困難なことがあっても、「あの時の自分が掲げた目標を達成しよう」と思い続けることができました。
あの時の決意表明があったからこそ、現在も私は行政書士として活動を続けられています。そして、過去の自分の姿をテキストや写真で振り返ることで、「若かったけれど、勇気を持って行動した自分」を改めて誇りに思えるようになりました。
また、決意表明の価値は自分のためだけではありません。自分をさらけ出すことで、周囲の人からも信頼を得るきっかけになります。「この人は本気なんだ」というメッセージが伝わるからです。それが、仕事の機会や人脈を広げる土台となることも少なくありません。
決意を示すには、勇気が必要です。それは、自分の名前を出し、顔を出し、覚悟を公言するという形で表現することもあります。そして、その勇気ある行動が未来を切り開く鍵になるのです。
もし今、過去の自分に声をかけることができるなら、「あの時の決断は間違っていなかった」と伝えたいと思います。そして、これから挑戦する人たちにも、「勇気を持って自分の覚悟を示してほしい」と伝えたい。その一歩が、未来を大きく変えるかもしれないからです。
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